告別式の朝も…

またまた父の話題で、、、すみません。
 
今回の事で、いろんなことを学びました。
家を出て30年。まったく家の事がわからない。
 
告別式といっても…その家で様々なんですよね。
我が家は、無宗教で、どこの檀家にもなってないので
神葬式っていうのかな…。
神主さんが来てくれて、執り行ってくれました。
 
実は、今から11年前に明治生まれの祖母を亡くし
9年前には「仙人」の兄のお嫁さん(義姉)を亡くしているので
その時も、この神葬式でやっているはずなんだけれど
完全に忘れている。
 
そして…8年前には義妹の旦那さん(義弟?)を亡くしているのですが
これまた、なんか違った感じだった。
家の前を三回まわったようなこともした記憶がある。
お金も撒いていた。
 
実は、父の亡くなった約2週間前の11月17日が
友達のお父さんの告別式だった。
どうしても告別式には出られなかったので…
前日の16日の通夜に行かせてもらった。
午前中は、母を迎えに行き、父を見舞いに行っていて
通夜に出る事を母に伝えると
「今はみんな洋服だものね。お嫁に行く時に持たせていても、なかなか着ないよね。」
まさか…2週間後に、自分が喪服を着る事になるとは思いもせずに、
そんな話をしておりました。
 
友人のお父様の通夜の時に
「明日はお父さんが持たせてくれた○○家の家紋の着いた喪服着るんだよ」
と友人にエラそう~に言った私です、、、
 
のでので…まさか!の展開でしょ~
 
8年前の義弟さんの時以来袖を通していない喪服。
正式に習ったわけでもないし…半分独学?状態の私
完全に頭から抜け落ちている。
しかし!友人にエラそうなことを言った手前(だけではなくてね…)
父が用意してくれた家紋のはいった喪服を着ないわけにはいかないような気がしてきて、
8年ぶりに喪服を広げてみましたよ。
うわ~~っ。
その時…ちゃんと手入れしてなかったんだぁ。
たぶん~後でクリーニングかけよう!とその時は思っていて…完全に忘れていたわ。
3人とも冬だったので、汗染みとかはないけれど…汚れが…
この際、気にしていられない!
幸い、着物には目立った汚れはないことだし…着るしかないでしょ!!
 
はたっ!
それらを目の前にしても…一向に思い出せない
も~こうなったら!
錆びついた頭に油を注入!
油とは…PCの動画サイト
にらめっこで頑張ってみた!
どうにか襦袢+着物は思い出して…それなりに着れた。
が!!どうにもこうにも帯が…短いような(お太鼓が小さくなってしまう)
何度やっても、短いような気がする。なぜだ~っ。
よくよく考えた…
この喪服は父が結婚の決まった私に持たせてくれたもの。
結婚が決まった時が…人生で一番痩せていた頃。
歳月は残酷。
1年に1キロのペースで確実にお肉を自分の身にしてきた私。
その頃よりも20キロ近く身にまとっている
帯を巻く体も二回り以上膨れてる
ここ最近で、2~3年で10キロ近くは…いたい
 
当日、家から着て行っては…完全に遅刻してしまう。
前日から父の居る実家に泊まることにして
朝早くから再びチャレンジ!
こんなアホな娘の奮闘ぶりを父は棺の中から見ていたんだろうなぁ。
帯の最後の段階で、最終的に母の手を借りて
どうにか間に合った。
「小さなお太鼓」
 
何も孝行できなかった娘だけれど
お父さんの作ってくれた着物で見送ってあげたかったんだ。
いつでもバタバタしているけれど
まさか…当日の朝も、、、、
私らしくていいよね。