2月シメの映画『世界にひとつのプレイブック』

 
2月の最後の日(28日)に…観てきました~♪
 
24日にアカデミー賞が発表されたからじゃないよ~(笑)
それ以前から…興味があったのよ。
えっ?2011年の米『ピープル』誌の「最もセクシーな男性」のブラッドりー・クーパー目当て?
いえいえ…第85回アカデミー賞で主演女優賞をゲットしたジェニファー・ローレンス目当てです(笑)
ウィンターズ・ボーン』ではじめて彼女を観た時…
その年齢とのギャップがある胆のすわった感にとても惹かれました…。
そして『ハンガー・ゲーム』では…今度は16歳の少女の少女らしさを醸し出しながらも
またもや…胆のすわった~男前すぎる・・・ジャンヌダルクのような主人公を演じておりました。
いい意味でバケモノみたいな女優さん(誉めてるんだよ~)
目が離せない女優さん。
 
しかし…この映画も隣街の映画館でしたやってなかったの
それでなくても2月は日にちが少ないってんのに…
あ~来月のお給料がしんぱ~い!だけれど、、、
も~我慢できずに、早退して隣街まで
 
<解説>
それぞれに最愛の人を失い心に傷を負った男女が再生していく姿を、笑いや涙を交えて描いたヒューマンコメディ。監督は「ザ・ファイター」のデビッド・O・ラッセル。主演は「ハングオーバー!」のブラッドリー・クーパーと「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンス。妻の浮気が原因で心のバランスを崩したパットは、仕事も家も失い、両親とともに実家暮らし。いつか妻とよりを戻そうと奮闘していたある日、事故で夫を亡くして心に傷を抱えた女性ティファニーに出会う。愛らしい容姿とは裏腹に、過激な発言と突飛な行動を繰り返すティファニーに振り回されるパットだったが……。パットの両親役でロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーバーが共演。第85回アカデミー賞では作品、監督、脚色、主演・助演男女と主要部門すべてでノミネート。ローレンスが主演女優賞を受賞した。
 
<あらすじ>
アメリカ、フィラデルフィア。愛妻ニッキの浮気現場を目撃したパット(ブラッドリー・クーパー)は、ショックで精神のバランスを崩し、入院。家も教職の仕事も家族も、一気に失ってしまう。8ヶ月後、退院許可が出たパットは実家に戻り、最近アメフトのノミ屋をはじめた父(ロバート・デ・ニーロ)と過保護な母(ジャッキー・ウィーヴァー)と共に生活することとなる。しかし、接近禁止令が出ているにも関わらず、いつかはニッキとよりが戻せると妄信するパットの挙動は安定せず、時折り、騒ぎを起こし、周囲を困惑させていた。そんなパットをみかねた友人のロニーは、彼を夕食に招き、ニッキの友人であるティファニージェニファー・ローレンス)を紹介する。ティファニーもまた夫を事故で亡くし、心に問題を抱えていた。セラピストの薦めもあり、ティファニーと触れ合うようになるパットであったが、突飛な言動と行動をとるに彼女に終始振り回されっ放し。そんなある日、ティファニーはパットに、ニッキに手紙を渡す代わりにダンス・コンテストのパートナーになるよう強要するのだが…。
 
<キャスト>
ジャッキー・ウィーヴァー(ドロレス)  ・クリス・タッカー(ダニー)  ・アヌパム・カー(クリフ医師)
シェー・ウィガム(ジェイク)  ・ジュリア・スタイルズ(ヴェロニカ)  ・ニッキ(ブレア・ビー)
 
原作 : マシュー・クイック「世界にひとつのプレイバック」
 
<感想>
パンフレットを購入してはじめてわかった事の数々。
マシュー・クイックの同名小説の映画化。メガホンをとったのは、最近ハズレなしで、新作を発表する度に高評価を得ながらも、、問題児デヴィッド・O・ラッセル監督(ジョージ・クルーニーの談話とか面白すぎ)
原作の権利は当初、シドニー・ポラックアンソニー・ミンゲラという名匠師弟コンビが持っており、ラッセルは脚色を担当する予定だったのだとか。それが08年に両者が他界。ラッセルが遺志を引き継ぎ、紆余曲折の末に執念で完成にこぎつけた。
監督の18歳になる息子さん(この映画に出ております!!)躁うつや強迫神経症などを抱えているそうで、監督はそんな息子さんや同じような問題を抱えた人のためにも、この映画を完成したかったそうだ。
また、、監督自身も双極性障害を持ち、ドン底を味わった。
 
「君ひとりじゃないよ。君のような人間は他にもいるんだよ」
複雑な現代…心の病を抱えた人はたくさんいると思われるし、
人の心はあまりにも儚くて、、脆い。たやすく壊れてしまうもの。
いつナンドキ…自分がそうなるかもしれないし、身近な人がなるかもしれない…
心臓病や癌のような病気については、、みんながおおっぴらに語り合うのに
精神的な病を抱えた人や家族の事を理解する人もおおやけにする人も少ない。
本人たちにしか解りえない葛藤や苦悩と闘っている。
 
この重いテーマを重いままではなく…
笑いあり涙あり…音楽あり…ぶっとんでありながらも
王道でもある…特上の映画。
日本映画じゃできない…ブラックユーモアもあって…
結果~アカデミー賞の作品、監督、脚色、編集、そして全演技部門を含む主要8部門でのノミネートを達成。

あらすじだけならば…まさに王道ラブコメで。
先が読めちゃうんだけれど…
先が読めないキャラの登場人物たち。
二人とも美男美女であるにもかかわらず(?)
れっきとした精神病患者で、その過去はヘビー。
自分をコントロール不可能。
重く描けばいくらでも描けそうだけれど
そんな状況を軽妙な笑いで包みこんだ脚本がお見事。
みる人が見たら…不謹慎なのかもしれないけれど
そこは、やはり実際に家族が病を患い、本人もまた患っている(?)らしい
監督だからこそ…絶妙にして完璧に作り上げられている。
 
テーマはちゃんとある。問題提起もしてある。
人で傷ついた人は人で癒される…
でも、、決しておしつけはしてこない。
 
とても心地いい感じ。
つまずいて、、何が悪いよ。
欠点があって、、何が悪いよ。
上手くいく事ばかりに慣れていると、、壁にぶつかったときはしんどいよ~~。
あっ…どんどん、、映画と離れていってる感が(笑)
 
この映画の中で、ばけもの女優のジェニファーをはじめてみた時は
どえらく老けた?太った?と感じた…
夫を交通事故で亡くした未亡人役であり、
実年齢では15歳上のブラッドりー・クーパーの相手役。
監督から相当太るように言われたそうだ。
年齢だけからいえば…ジェニファーはステファニーを演じるには若すぎる…
でも!そこはばけもの女優だもん。
スクリーンのうえでは、、見事なまでのステファニーでありました。
 
アカデミー賞の受賞式では、、痩せてましたね。
それで、、コケちゃったのかしらん♪
おそろしきまでのばけもの女優(誉めてます)
ジェニファー・ローレンスのこれからの活躍が楽しみです。
 
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