朝井リョウさんの『何者』

朝の10分間読書の成果(笑)
 
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朝井リョウさんの『何者』
2013年の148回直木賞受賞作品。
前年『もういちど生まれる』で147回直木賞にノミネートされた。
直木賞史上初の平成生まれの受賞者で、男性受賞者の最年少になる…。
 
実は『もういちど生まれる』をはじめての「電子書籍」で購入してみました
今まで、、本は紙でしょ!!とかたくなに思っていたわたしの頭ははったおされました
これから活字を追うのがつらい年齢になったら、、電子書籍~いいかも♪
語彙の意味も同時に検索→説明してくれるし
拡大もできるし、、、めくれるし♪
ただ…いつでもどこでも読める…という油断からなのか…
なかなか読み終わらない(笑)
『もういちど生まれる』がとても読みやすいので
今度は基本に戻り…直木賞受賞作品『何者』を
 
実に面白く、とても読みやすかったけれど
なんか、、胸がイタくなるし、考えされられる話。
「シュウカツ」の話ですが、、、渦中の学生は読まない…読めないっていう話。
あまりにもリアルすぎるから…読んでいて、、辛い?
 
「シュウカツ」の中で、「シュウカツセイ」は「仮面」をかぶることを強制されているのかもしれない。
会社(社会)にとって有益な何かをできる…
積極的に何かをしようとしている「何者」という仮面。
 
日本人は…みんな同じ。みんな一緒。である事を良し!とするし
協調性をとても大事にする。
それはとてもいい事だけれど…
ある時、、「自己主張」「自分」というものをアピールするように求められる。
まさに「シュウカツ」も…。
 
3人に1人が非正規労働者となった…
必然的に「正社員」の門は狭くなった。
そこに「シュウカツセイ」は殺到する。
 
そこに、、「正社員」という餌を武器に
悪さを働く企業もあるのも事実。
 
「シュウカツ」によって自分を評価され、「自分」を見失い
求められる「何者」になっていく…
 
Twitterなどのツールが上手に使われていて
批判のようでもあり、、
結局のところ~それを使う人間次第という事。
何を伝えようとしているのか…
自分の中の何を見てほしいのか…
どうしても時には自分を装ってしまう…これは人間の性なのかも…
 
小説の中では
女子の方が現実的で、胆が据わっているんだなぁ…感が残ります。
男子がガツン!ガツン!!とイタイところをつかれております。
それでも…前にみんな進んでいかないといけないんだよね。
 
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クセ者社長と懇親会であった新入社員のような…渡辺淳一さんと握手する朝井リョウさん