『ライフ オブ パイ』3Dで観賞

3Dが苦手で、2Dがあるものは極力2Dで観るようにしております。
そして…できるだけ字幕で。
しかし!時間があわない時は致しかねない
まさにこの『ライフ オブ パイ』がそうだった。
 
ちょうど時間が空いたのですが
その時間に上演されるのが…3Dの吹き替え版だった。
 

イメージ 1
 
原作は、英国の文学賞ブッカー賞」を受賞したカナダ人作家ヤン・マーテルさんによる小説「パイの物語」を、
今年の米アカデミー賞では作品賞をはじめとする11部門にノミネートされている話題作。
 
<あらすじ>
カナダ人ライター(レイフ・スポール)が、小説のネタを求めて、モントリオール在住のインド系カナダ人 パイ・パテル
(インファン・カーン)の自宅を訪ね、16歳のパイ(スラージ・ジャルマ)が、ベンガルトラのリチャード・パーカーとともに約8か月に及ぶ漂流生活の末に、生還したという信じられない体験談が語られ始めたのだった。
 
回想で進む物語は3つのブロックから成る。幼少期、いじめからどう脱したか。動物たちと共に移住する船旅で大海原に投げ出された少年は、なぜ生き延びることができたのか。そして中年になった主人公が、静かに語り伝える現在。始まりは日常だが、やがて超自然的なビジュアルの大波を顔面に浴びせかけて稀有な体験に同化させ、さらには嘘のような話は本当に起きたことなのかと問う入れ子構造によって、脳内にまで嵐を巻き起こす。
白眉は、3Dならではの効果を活用した全編の7割以上を占める漂流のシークエンス。アトラクション的効果を超え、豊かな寓意によって、希望を失わずに生き抜くためのさまざま知恵を授けてくれる。最も重要なのが、救命ボートに同乗することになるトラという獰猛な存在だ。当初は、逃げ回り敵対するのだが、次第に共闘することで、大自然に立ち向かう必要性を実感していくプロセスは感動的である。絶体絶命の下、ただ生きながらえるのではなく、脅威を身近に感じることで緊張がみなぎり、自らの衰弱を防いで生命力を保つ。トラは捕食者ではなく、守護神だったのかもしれない。摩訶不思議な漂流譚は、命の尊さを思い知る宗教的な体験にさえ昇華していく。
 
荒れ狂う洋上の奇跡的な体験の果て、人生で大切なことを悟る凪がやってくる。純然たるファンタジーにも、リアルな漂流映画の範疇にも収まらない。文学的なルーツは、ありえない出来事と現実との融合が奇妙なリアリティを醸成するラテンアメリカ発の魔術的リアリズムであり、ビルドゥングスロマン(自己形成小説)が混ざり合う。つまりは、運命に翻弄された少年の成熟を描く過酷な神話だが、なんとも豊穣な味わいを残してくれる。
 
 
<感想>
映画のところの感想?説明は難しくて…よくわからない(笑)
とにかく…映像がめちゃくちゃ凄い。この映画は3Dで観るべき映画だと思いましたね。
圧巻は青色に輝く巨大クジラの出現。そして…無数のトビウオの襲来。
そして…ボートが水に揺れる感じや、星がまたたく夜空の美しさが際立つ。
ヒース・レジャーの『ブロークバック・マウンテン』の時も、その映像の美しさ・画の作り方の上手な監督さん!
という印象のアン・リー監督。アン・リー監督じゃなかったら…わたし観ていなかったかもしれない(笑)
アン・リー監督の観客に問いかける?観客のゆだねる…感じが好き。
今回のこの映画も観る側の受け止め方で、いろんな見方ができる映画だと思う。
決して押し付けない…
さぁ~あなたならば?
もう一度観たくなる映画でした。
次は…ぜひとも、字幕で2Dで観ようかしらん。
やはり~あのメガネは苦手(笑)
   
イメージ 2