『約束の森』ラストは…バスタブで2時間Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

昨日の夜も…寝落ちしたんだけれどσ(^_^;)
なんだか目覚めスッキリ。
夜中の1時なんだけれど…
バスタブで寝落ちしない自信があって、
さっさとお風呂入って寝りゃいいものを
久々にお風呂で読書しちゃいました( ´ ▽ ` )ノ
気がついたら…2時間近く読んでしまい、
再読完了しまいた。

宮本輝さんの『約束の冬』

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昨年末に…
恐ろしやのロフトから探し出してきました。
再読しようと思ったのは…
ものすごく いい記憶があったから。
読み終わった後に、なんだかいい気持ちになった記憶。
しかし、残念な事に 全く内容を思い出せない(>_<)

再読して…本当によかったぁ~o(^▽^)o
宮本輝氏の描く人間像が好き。
この『約束の冬』に登場してくる人たちは
みんな魅力的。
それぞれが誠実で実直で優しい。
そのせいなのか
読み終わった後、とても爽やかないい気分になれましたo(^▽^)o

上下巻で全10章。
その半分ずつの5章を
上原桂二郎(調理器具メーカー社長・54歳)と
氷見留美子(税理会計事務所の事務員・32歳)が
語り部として担当。
それぞれの視点から心情が語られ、物語が進行。
二人の接点は…10年ぶりのご近所さん。
そして…
題名の『約束の冬』の約束は
桂二郎の血の繋がらない息子である 俊国がしたもの。
15歳の少年の一目惚れに近い
7歳年上の女性への憧れ。
純情すぎて、一途すぎて…
ありえないから!と思ってしまう。
だって…この作品が書かれたのは平成16年。
昭和初期かぁ…いまどきの中学生以下だわなぁ。
いや。だからこそ、いいのかもしれない。
爽やかなのかもしれない。
空飛ぶ蜘蛛のように…
自分が吐き出したか細い糸を使って
空高く飛ぼうとする蜘蛛の懸命さ。
健気でいじらしさ。

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宮本輝氏の作品で感じる…
あっσ(^_^;)
これはまずいかしら(笑)
若者の恋愛を描くのは…若干、苦手なのかしら感。
もしくは…若者にはこうあって欲しい感なのかなぁ。
だけど、それは私的には決して嫌いじゃない。
むしろ…大好き。

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そして、大人の人達が実に魅力的。
主人公扱いである上原桂二郎をはじめ
桂二郎の妻の義父(先夫の父)の須藤潤介。
京都の老舗料理屋「くわ田」の女将、本田鮎子。
新橋のバー「しんかわ」の新川秀道。
「大人」とはかくあるべき…
「大人」とは…を再認識させられるような人達ばかり。
中でも、俊国の祖父の須藤潤介さんの大ファン(≧∇≦)
こんな大人になりたいと…切に思うわぁ。

『約束の冬』の表に見える約束は俊国の約束だけど、
裏には、いろんな人の約束が見え隠れしていて…
人間の人生、親子、絆、強さ、弱さ、儚さ、そして…健気さを
蜘蛛の糸のようにキラキラと教えてくれております。

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