昨日(21日)安倍政権下で、初めての死刑確定者の刑が執行された。
死刑が執行されたのは
・2002年の名古屋スナック経営者殺害の加納恵喜死刑囚(62)
このニュースを聞いて、、
そうか…あの事件から5年経つんだぁ…と思っておりました。
茨城県の土浦連続殺傷事件は、、被害者に知り合いの方がいた事もあり、
その後の金川死刑囚の言動の特異性が極まっていたので
とても記憶に残っておりました。
<事件>
2008年3月19日…土浦市内で男性(72歳)が刃物で刺され、死亡しているのが見つかる。
放置された自転車から金川が容疑者として浮上。
金川の自宅からそう離れてない住宅街だった。
3月21日…茨城県警が指名手配。
3月23日…荒川駅で、警戒態勢をかいくぐり犯行。
西口から東口にかけて8人が刃物で刺される。
(最後の刺された27歳の男性が死亡)
<裁判での金川死刑囚>
指名手配され、殺傷したのが1人では死刑にならないと考え
人の多い荒川駅で犯行に及んだという。
約4か月の精神鑑定の結果、殺人で起訴。
初公判(2009年5月1日)
「何人も殺せば死刑になれる。自殺は死ななければ痛い」
自殺志願の殺人犯
2009年6月産経新聞の取材に応じて
「早く死刑になりたい」と繰り返し、遺族や被害者に対して「謝罪の気持ちや想いはない。」
犯した罪に対しての反省の言葉は全くなかったという。
2009年7月3日(第5回公判)
裁判が長引くと知り激高し、目の前の机をひっくり返して、一部破損。
2009年9月3日(第6回公判)
傍聴席に向かって笑みを浮かべてピースサインをする。
2009年12月18日…判決
求刑通り死刑
判決文は「犯行は人格障害によるもので、行為の是非の弁別性、行動制御能力には影響していない。完全な責任能力がある」と認定したうえで、「極めて残忍な犯行であり、死刑願望を満たすという動機は強く非難されなければならない。わが国の犯罪史上、まれな重大な事件。反省の態度も全くない。更生の可能性は極めて厳しい」と指摘した。
2009年12月21日の読売新聞社の取材に対して
「完全勝利といったところでしょうか。(死刑願望が)変わることはない」と話したうえで「常識に縛られている側からみてそう見えても仕方ない」と述べ、「後は(死刑)執行までの時間をいかに短くするか。(国が執行に)動かなければ、裁判に訴える」と、死刑判決は望んだものであり死刑執行されなければ訴えると、自身の願望が成就した事に対し笑みを浮かべていたという。
2009年12月21日…控訴を取り下げる手続きをする。
2010年1月5日…死刑判決確定。
2013年2月21日…死刑執行。
死刑になりたいと考えるようになった理由
「親が悪いとか教育が悪いとかではない。こう育ったのも運命だ。」
彼にも両親がいて、弟も妹もいる。
彼自身も高校時代は弓道部に所属し、全国大会にも出場した。
ごくごく普通の環境だったわけである。
なぜ…
どうして…
自殺する勇気がないから、人を殺め死刑になる…
そんな彼の犠牲になった被害者や被害者の家族
そして…彼の家族も…
あれから5年
体の傷は治るかもしれませんが…
個々の心の傷は一生