きっかけはどこに転がっているかわかりません

今朝の新聞に「建築家の妹島和世さんが母校である中学で講演!」という記事を発見して感慨にふけっておりました。
この妹島和世さんとともに建築界のノーベル賞と例えられる「プリツカー賞」を受賞した西沢立衛さん。
「彼から学びたい!」
ちょうど1年ちょい前…受験という流れに流されるままにいた息子が
一変した「出会い」
 
自分の事でいっぱいいっぱいだったわたしは
そんな変化が彼の中に生まれていた事にも気づいておりませんでしたが(笑)
夏休み前までは
高校推しの国立大学を第一志望としていたのです。
明確な「コレがやりたい!」とかがあったわけではなく、、、
それこそ…就職に有利とか、、学校側が推しだからとか、、、そんな感じだったかと。
6月まで…の事しか…頭になくて
上手く~次の何かを見つける事もできずにいた彼。
絶対的に勉強嫌いだし…なので、、、志望大学に合格する確率だって
低空飛行のまま。
本人のスイッチが入らなければ~まわりが何を言っても無理な事はわかっていたし
この親(旦那さんは単身赴任のため不在⇒わたしの事)には頼れない(笑)と
彼が思っていてくれたのが…何よりラッキー!
 
夏休み明けのちょうど今頃。
「俺…建築やりたい」
西沢立衛さんに学びたい」
唐突に語り出し、、、止まらない止まらない。
その中に「プリツカー賞」という単語もありました(笑)
日本人では丹下健三さん(1987年)・槇文彦さん(1993年)・安藤忠雄さん(1995年)が取られている賞です。その賞を2010年に妹島和世さんと共に受賞したのが西沢立衛さん。
 
きっかけはどこに転がっているかわかりません。
予備校へ行かなかった彼は…とりあえず勉強する(ふりをする)のに
夏休みの時は「図書館」へ行っていたのですが…
そこでも…やる気が起こらず…
勉強せずに本を読んでいたらしいのですが
そんな時「建築の本」に出会ったらしいのです。
 
それからは…夢中で「建築の本」を読んでいたらしいのです。
確かに~受験の参考書は増えませんでしたが
建築の本がドンドン増えていきました(笑)
 
親であるわたしは……何もしませんでした(笑)
できなかった?というが真実かも(笑)
だって難しいんですよ←今の受験って…(笑)
さっぱり?の親に口出してほしくなかっただろうし…。
 
予備校も行かないので…
今までと何も変わらず…学校へ行って、、、帰宅する。
たぶん~学校は、みんなが受験へ向けて頑張っている空気なので…
学校では、勉強していたのだと思うけれど
相変わらず~家ではお気楽な感じでおりました。
ただ…大きく開いた空間にドンドンそれこそドンドン
情熱?思いのたけを注いでいる感じは感じとる事ができました。
 
「ここへ行きたい!」
誰だって~望むのは勝手ですよね…
模試の判定はまさに…そんな感じの連続でした(笑)
センター前の担任との三者面談(2回)では
「相当頑張らないと無理ですね」と言われ続け
センター後も
「第二志望のT大にしよう」と言われ続け
それでも…譲らなかった…
「何処でも学ぶのは同じだよ」
「学びたい教授がいるのはそこの大学なんです」
半ば担任の先生は~あきらめたんだと思われます。
 
そんな彼の情熱?と奇跡が重なって…
希望する大学に入学する事はできましたが、、、、
西沢立衛さんは大学院の教授でした(笑)
 
奇跡の入学者なので…優秀な人たちに囲まれ
くじけている部分もたくせんあるみたいですが
それでも、、まだ情熱は薄まってないようです。
何より、学びたい大学で学びたい事にかかわれて
本当に楽しそうです。…今のところ。
これから先どうなるかもわかりません。
思い通りにいかないのが世の常ですからね。
 
何がきっかけになるかはわかりません。
いつそのきっかけと出会うかもわかりません。
 
それは…受験とかだけじゃなくて…
誰にも当てはまる事かもしれません。
 
まだまだわたしもあきらめないぞう