梨泰院(イテウォン)殺人事件を観た

9月になって最初の日曜日
天気がはっきりしません
朝からバケツの水をひっくり返した?と思われる雨が降ってると思いきや
ピーカンに晴れる
でもでも…全般にはどんよりしている?
洗濯おばさんは…室内に干す事に決めて…
家でのんびりDVDや撮りタメドラマを拝聴する事にしました。
 
チャン・グンソクさんに目当てじゃないんですが…
実際の事件を扱ったモノに~ひかれまして♪
韓国の映画界では…この実際の事件を扱ったものが結構ありますよね。そして…面白う♪
殺人の追憶』とか『チェイサー』とかね♪
 
韓国中を震撼させた前代見聞の殺人事件を映画化!
容疑者はふたり――。ウソをついているはどっちだ!?

イントロダクション

http://www.cinemart.co.jp/hanfes2010/images/lineup/011_i_sub1.jpg
1997年4月3日、韓国・梨泰院(イテウォン)のハンバーガーショップで実際に起きた未解決の殺人事件をベースに、事件に関係した人々の証言、徹底した調査と検証を通して制作されたクライム・サスペンス。『王の男』(05)の実力派俳優チョン・ジニョンが事件に執着する検事を、『赤ちゃんと僕』(08)の若手スター、チャン・グンソクが冷酷な殺人容疑者を演じ、確かな演技力で観客を魅了する。さらに、もうひとりの容疑者役にシン・スンファン、その父親役にコ・チャンソク、彼らを手助けする弁護士役にオ・グァンロクという強烈な個性を備えた名脇役たちも迫真の演技を披露している。本作の映画化をきっかけに、イテウォン殺人事件は12年ぶりに捜査が再開され、チャン・グンソクが演じたピアスンのモデルであるアーサー・パターソン容疑者(証拠隠滅などの疑いで8ヵ月間服役の後、特別赦免でアメリカに帰国)に対する犯罪人引き渡し請求書が、アメリカの韓国大使館に送付されたことも話題に。
 
<あらすじ>
男子大学生がハンバーガー店のトイレで、首を7回、胸を2回刺されて死亡する。
容疑者は、CID(アメリカ陸軍犯罪捜査司令部) が身柄を確保したピアソンと、父親に付き添われて出頭したアレックス。検察の取り調べに対して、ピアソンはアレックスが、アレックスはピアソンが男を殺したと供述する。
アレックスの曖昧な供述に対し、ピアソンの供述は具体的で信憑性が高い。 ピアソンにも疑わしい点があるが、検察はCIDの結論を覆し、アレックスを殺人罪で起訴し、ピアソンを凶器の所持および証拠隠滅罪で起訴する。
裁判が始まり、現場検証でアレックスの証言に矛盾が見つかる。さらに、アレックスが面白半分で男の首を刺したと友人が証言する。そして、アレックスに無期懲役刑が下され、ピアソンには1年から1年半の懲役刑が下される。
しかしその後、アレックスに無罪判決が下され、ピアソンは恩赦により釈放され、犯人不在のまま結審する。
 
2009年/韓国
監督:ホン・ギソン
脚本:イ・ソン
撮影:オ・ジョンオク
音楽:シン・ドンイル
出演:チョン・ジニョン(パク検事)、チャン・グンソク(ピアスン)、シン・スンファン(アレックス)
   オ・グァンノク(キム弁護士)、コ・チャンソク(アレックスの父)、ソン・ヨンチャン(部長検事)
   ソン・ジュンギ(チュンピル)、キム・ミンギョン(チュンピル母)、チェ・イルファ(チョンピル父)
   キム・チェウン(チュンピルのGF)、チョ・ソンウン(ナンシー)
<感想>
なんだかなぁ…。
すご~くグレーな気分になる映画。
実際の部分では脚色されているところもあるのでしょうが…結論は…あまり変わらないでしょうね。
被害者の遺族の方々が本当に気の毒でしょうがないですわ。
実際な話。証拠不十分で…被害者遺族が涙にくれるしかない
そんな事件が世界中で起こっているんでしょうね。もちろん…日本でも。
 
被害者で、貧乏な家庭で育ちながらも、頑張って大学へ通っていた若者が、
何の理由もなく、、遊び感覚で殺害された。
この可哀相な大学生役が…お肌ピカピカ綺麗な事でも有名なソン・ジュンギさん。
 
容疑者は韓国系アメリカ人のチンピラで遊び仲間の2人。
2人の容疑者は仲間のはずが…結局、やった?みてた?の罪のなすり合いをするのさ。
グンソンさん演じる方はアメリカ軍人(メキシコ系)の父と韓国人の母を持つ役なんだけれど
CID(アメリカ陸軍犯罪捜査司令部)←こんな組織あるんだぁ。
は容疑者としてグンソクさん演じるピアスンを逮捕するけれど…
検察は状況証拠や証言から、裕福な家庭のアレックスを殺人犯で起訴する。
ビアスンを信じる(疑いながらも…)パク検事を演じるのは…チョン・ジニョンさん。
グンソンさんのお父さん役を「ラブレイン」というドラマでやってましたねぇ。

よかったのは…パク検事とアレックスの父親に雇われた弁護士(オ・グァンノク)
この二人の法廷でのやりとりとか面白かったし
キム弁護士のアレックスの犯行だとわかっていながら弁護しないといけない感じとか
最後の最後までビアスンを信じきれないパク検事の葛藤とか
絶妙な感じで伝わってきて…お二人には拍手♪
 

ラストは…現場となったハンバーガー店をパク検事が訪れると
トイレは塞がれ、存在そのものが『なかったこと』になっていた。
事件も過去のものとなり、人々から忘れられようとしている。
その壁の向こうには…闇に閉ざされたトイレがあり
殺された大学生は今も血まみれのまま惨めに蹲っている…
そんな幻想がパク検事の目には残像としていつまでも残る。
 
まして…遺族の人たちにとっては…
なんて考えてしまうと~~とってもせつない・やるせない映画でしたね。