『ノルウェイの森』

蛇にピアス』の高良健吾さんがらみで『ノルウェイの森』にきてしまいました。
 
原作はあまりにも有名すぎる村上春樹氏の「ノルウェイの森
80年台後半に出版された作品は・・・世界で出版され、
その発刊数は日本だけで文庫本をあわせると1000万部を超える世界的ベストセラー。
いいかえれば・・・世界中の日本中の人が内容を結末を知っている映画となるわけですよね。
映画監督としては、映画化したいだろうけれど・・ともに勇気もいったと思いますわ。
 
ノルウェイの森」以前から村上春樹氏の作品を読んでいた私も
そのおしゃれな(赤と緑の)装幀に心躍り(笑)トチ狂い・・・
クリスマスにその当時つきあっていた人に贈り、ドン引きされたものである。
絶対!この経験ある人いると思うよ~~
 
話を映画に戻すと・・・
こんだけ原作が世に知れ渡っている作品を映画化するとなると・・・
どこまで、原作に忠実であるかと
映像化するにあたっての~+アルファーみたいなものの発見。
そこらへんが・・・原作をよく読んでいる人たちの判断材料になるんだろうけれど・・
難しいよね・・・。うん。
 
キャストは・・・ワタナベ役の松山ケンイチさんは、いいと思います。
一説には、このワタナベは村上氏という話があるのですが・・・
その頃の早稲田の学生さんの雰囲気が・・出てると思います。
何より、緑さん役の水原希子さんはとてもよかった♪
モデルさんで、その肢体の美しさもあるのですが、エキゾチックな(ハーフですよね)顔立ちがよかったし
声のトーンがよかった。
そして!!キスギの高良健吾さんですがね・・・。
高良くんが悪いわけじゃないと思う。
たぶん脚本?演出のせい?・・とてもインパクトのないキスギがそこにいました。
印象うすっ!
直子さんが精神をおかしくしてしまうほどの・・・キスギをみたかった。
まぁ~そんなこといったら・・みんななんだけれどね(笑)
緑さんだって、なぜワタナベをそこまで好きになるのかの過程を描かれてないし。
玉鉄演じる永沢も・・・映画の中では、ただの色男のエゴイストにしか映らない。
何より・・・レイコさんですよ・・・はしょってはしょって・・
ワタナベにいいよるエロいおばさんのようでしょうが
すっごく登場人物が少ないのに・・
 
やはり、この原作を映画にするのは難しいのかも・・・
 
最後に直子さんを演じた菊地凜子さんですが・・
賛否両論あると思います。
私は・・・否かな・・・
だって~!高良健吾さんの恋人ですよ。菊地凜子さん。(それだけじゃないよ~~)
狂気におちていく様は、とても菊地凜子さん・・・お上手って感じでしたが
(『シャンハイ』での菊地さんはお見事!)
直子は少女じゃなくては・・・ピュアゆえの精神的な破綻なわけで・・
最初から(爆)狂気的な直子ではねぇ・・・
 
最後に映像化しての+アルファですが・・・・・・・・・・
風景?がとてもきれいでした。
 
でも!諸々ある??え~なんで?とかふに落ちないすべてを
ビートルズの「ノルウェイの森」(Norwegian Wood (This Bird Has Flown))が包み込んでしまったわ。
ごっくん!